

Rewind-ow: 指定領域の過去を閲覧するシステム
私たちは多くのソフトウェアやウインドウを立ち上げ,切り替え,そして閉じながらコンピュータで作業している.画面が刻一刻と変化し,次々と情報が現れては消えてゆく中を,ユーザはわずかな短期記憶を頼りに渡り歩いている.そしてついさっき見たはずの情報であっても,それを確認しようとすると情報源は既に消えてしまっていることも多い.このようなとき必要となるのは,ソフトウェア毎のUndo や,大がかりなバックアップ・復元のように操作を取り消す機能ではなく,あたかも短期記憶を拡張するかのように,過去の状態を自由に閲覧して思い出させる機能であると筆者は考えた. 本論文では,簡単なマウス操作でディスプレイ上の任意の領域をくり抜いて,反時計回りのドラッグ操作によって時間を巻き戻し閲覧するシステム,Rewind-owを提案する.
大島裕樹, 宮下芳明. 過去の状態をちょっと覗き見る時間の窓. WISS2012, 第20回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ論文集, pp.183-184, 2012.
大島裕樹, 宮下芳明. Rewind-ow: 特定領域の時間を巻き戻して閲覧するツール. インタラクション2013論文集, pp.556-561, 2013.