電気味覚を用いた新たな飲食コンテンツの提案

舌に電気的刺激が与えられると,我々はそれを電気味覚として感じることができます.本研究ではこの感覚を生かし,電気味覚を飲食物に付加する装置の提案を行うとともに,その活用法を提案しています.

・電気を飲食するインタフェース 食器や人体を用い,電気味覚を飲食物に付加する回路を構成します.電気を食べるインタフェース,電気を飲むインタフェースの2種類があります.

・電気味覚を用いたコミュニケーション促進 電気を飲食するインタフェースは二人でも用いることができます.飲みながら手をつないだり,相手に食べさせることで,電気が流れて味が変化します.

・電気味覚を用いた味覚の増幅と拡張 外部センサからの情報を電気味覚に置き換え口内に提示することで,通常の味覚では判別できない濃度の違いや,本来感じることのできない情報を味覚で感じることができます.

  • 中村裕美,宮下芳明.飲食物+電気味覚,第18回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ,pp.204-206.2010.* 中村裕美,宮下芳明.電気味覚を活用した味覚の増幅と拡張,インタラクション2011, pp.461-464, 2011.
  • Hiromi Nakamura,Homei Miyashita.Augmented Gustation using Electricity,ACM Augmented Human International Conference2011 (AH2011), 34:1-2, 2011.
  • Hiromi Nakamura,Homei Miyashita.Communication by Change in Taste,CHI2011 Conference Proceedings and Extended Abstracts,The 29th Annual CHI Conference on Human Factors in Computing Systems.
  • 中村裕美,宮下芳明.電気味覚を活用した飲食コミュニケーションの可能性, 情報処理学会研究報告, Vol.2011-HCI-142 No.11, 2011.