クリップパイプ: ウインドウの見たままを流し続ける アプリケーション連携手法

 本研究ではアプリケーションをウインドウごと取り込んで,別のアプリケーション上に連携する手法を提案する.ウインドウ内の連携したい範囲を指定するだけで,ユーザは手軽にアプリケーション同士の連携ができる.  コンピュータ上でアプリケーション同士の連携を行う方法は,ファイル形式の変換やコピー&ペーストなどの手段があるが,どれも連携のための前準備が必要であったり,連携後の編集に支障が生じたりと不便であった.提案手法では,ウインドウの指定範囲の見たままがリアルタイムで連携される.連携のための前準備は軽減され,連携元の操作が即時反映されるため,余計な作業に時間を割く必要がなくなり,ユーザは本来の作業に集中することができる.

大島 裕樹, 宮下 芳明. クリップパイプ: ウインドウの見たままを流し続けるアプリケーション連携手法, インタラクション2014論文集, pp.603-608, 2014.[プレミアム発表]