プレゼンテーション
チームプレゼン!
プレゼンテーションでよりよい議論を実現するためには,ただ練習通りに発表するのではなく,聴衆の反応を汲み取りながら対話的に発表を行うことが望ましい.そもそも,思いもよらない質問や想定外のトラブルに遭遇する可能性もあり,完全な準備は不可能である.そこで本稿では,発表中にスライドの編集をチームで行うことで発表者を支援するシステムを開発した.これにより,聴衆とのインタラクションやトラブルへの対処のために,臨機応変に内容を調整することが可能となる.


永瀨翔,宮下芳明.多人数協力型の速報プレゼンテーションツール,情報処理学会研究報告,ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告,Vol.2011,No.8,pp.1-8,2011.





スライドの分割・統合による柔軟なプレゼンテーションツールの提案
本稿では,スライドを分割・統合し,柔軟に対応ができるプレゼンテーションツールを提案する.良いプレゼンテーションを行うためには,スライドの作成や発表練習など事前の準備が不可欠である.しかし,プレゼンテーションは発表直前や発表中でないとわからない要素も多い.例えば,トラブルや緊張による早口などで発表時間は変動してしまう.また,発表中に聴衆とのインタラクションを行い,聴衆が何を聞きたいかを把握することも重要となっている.これらの要素は,予め決め打ちで準備するのが難しい.結果として,発表時間が余ったり足りなかったりしてしまう.そこで,発表中にスライドを分割・統合して編集することでこれらの問題に臨機応変に対処する.これにより,発表時間内にプレゼンテーションを終了させ,なおかつ内容が聴衆にわかりやすく伝わることを目指す.

pdf.gif矢田裕基,栗原一貴,宮下芳明.スライドの分割・統合による柔軟なプレゼンテーションツールの提案,エンタテインメントコンピューティング2011予稿集,pp.435-438,2011.

発表者がスクリーン前に立つプレゼンテーションスタイルの提案
一般的なプレゼンテーションでは,聴衆はスクリーンを注視し発表者がプレゼンテーションの中心に存在するとは言い難い環境となっていた.本稿では発表者がスクリーンの前に立ち,発表者と発表内容が一体となったプレゼンテーションスタイルを提案する.発表者を避けるよう動的にオブジェクトを配置することで遮蔽問題を解決し,スクリーン上のオブジェクトとインタラクションすることで発表者の意図をより強く表現できる.

pdf.gif前田晴己,栗原一貴,宮下芳明.発表者がスクリーン前に立つプレゼンテーションスタイルの提案,エンタテインメントコンピューティング2011予稿集,pp.431-434,2011.

多人数協力型の速報プレゼンテーションツール
プロジェクトや企画を立案したり推進したりする際には,それが大規模なものほど複数人・複数部署が関与する.しかしその成果や進捗を報告するプレゼンテーションについては,スライド作成から発表まで尐数の人間が行うのが現状であり,細部に渡る情報を収集・整理する負担が大きい.そこで本稿では,作成者や発表者を多人数でサポートし,速報的に成果や進捗を伝えられるプレゼンテーションツールを提案する.提案システムでは,スライドを作成する複数人のサポータ,作成されたスライドを並べるディレクタ,発表を行うプレゼンタの3つの役割の多人数が協力し合うことでスライドの作成と発表を同時に行える.また本稿では,準備ができていない状況下でもそれが有効であるかを実験によって確認した.この実験により,提案システムではプレゼンタよりもむしろディレクタに負荷がかかることが明らかとなった.

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pdf.gif永瀨翔,宮下芳明.多人数協力型の速報プレゼンテーションツール,情報処理学会研究報告,ヒューマンコンピュータインタラクション研究会報告,Vol.2011,No.8,pp.1-8,2011.

プレゼンとプレゼンの場をマンガ表現するインタラクティブシステム
プレゼンテーションの画面と各聴衆のPCに表示するチャット画面をマンガ表現することで、プレゼンテーションの場全体をコミカルにし、プレゼンテーション中の聴衆同士の議論を活発にすることを狙う。さらに聴衆間の多数意見を「飛び入り機能」によって発話者に伝える機能を設けた。



藤本雄太,宮下芳明,プレゼンとプレゼンの場をマンガ表現するインタラクティブシステム,WISS 第18 回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ論文集,pp.23-28,2010.
マンガのコマ割り表現を用いたプレゼンテーションツール
プレゼンテーションツールにマンガのコマ割りをはじめとしたマンガ表現を導入し、見る者に強い印象を残すことを図ります。

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藤本雄太,宮下芳明,マンガのコマ割り表現を用いたプレゼンテーションツール,情報研報2010-HCI-139,Vol.2010,No.11,pp.1-7,2010.