2008
ノラ音漏れ

noraoto.jpg青木秀憲,篠原祐樹,宮下芳明. ノラ音漏れ, 第16回インタラクティブシステムとソフトウェアに関するワークショップ(WISS2008), pp.155-156, 2008.

本稿では,音楽が自律的に空間を放浪し,それを音漏れとして聴くことができるシステムを試作した.「ノラ音漏れ」は音楽をリピート再生しながら空間を放浪するエージェントであり,ユーザが楽曲を最後まで聞き終わる度に生成・放出され,寿命が尽きると消滅する.同一楽曲が出会うと増殖するため,特定の地域やコミュニティで流行している楽曲がその周辺で多く聞けることになる.ノラ音漏れが表示されるGPS 連動マップとタイムスライダーによって特定の時間・場所に移動でき,いま流行っている楽曲がどの地域で流行ってきたかを調べたり,特定の時代へ音楽を発掘しにタイムトラベルすることができる.また,ノラ音漏れの行動パターンを設定すれば,作曲者が流行のさせ方すらデザインすることが可能となる.

 

マンガ的手法を用いたニコニコ動画ナビゲーション

HCI130.jpg本研究では,一度視聴したことのある映像コンテンツの中で印象に残ったシーンを再び見返す場合に,効率よくそのシーンを見つけるためのシステムを試作した.その映像コンテンツがニコニコ動画のものだとしたときに,コメント数が多いシーンほどより印象に残りやすいと考え,コメント数の多いところからサムネイル画像を取り出し,コメント数が多いほど大きいサイズで表示して並べ,各サムネイルには最頻コメントが吹き出しとして付与されるマンガ的な手法で一覧できるようにし,そのコマを選択することで映像を再生できるようにした.本稿では4 つのバリエーションをもたせたシステムの評価実験によって,このシステムデザインの有効性を示した.

中村貴洋,青木秀憲,宮下芳明. マンガ的手法を用いたニコニコ動画ナビゲーション, ヒューマンインターフェース学会研究報告集 Vol.10 No.4 pp103-110/情処研報2008-HCI-130,Vol.2008, No.106, pp.103-110, 2008.

4-Danmension:デュアル断面図による4次元空間の表現
4dposter1.jpg 4dposter2.jpg
 
宮下芳明,青木秀憲,篠原祐樹. 4-Danmension:デュアル断面図による4次元空間の表現,エンタテインメントコンピューティング2008論文集, pp.157-158, 2008.

宮下芳明.4次元空間を2枚の平面で眺め、エンタテインメントへ応用, イノベーション・ジャパン2009 -大学見本市, 2009年9月18日(発表予定)

 4-Danmensionは、4次元空間を可視化する新しい手法です。
既存手法は選択された3軸を用いたものばかりでしたが、本システムは2断面を用います。
具体的には、4次元の自機座標を通るX-Y平面、Z-W平面を左右の画面に映します。
 これにより、エンタテインメント性のみならず、高次元のデータ閲覧も行える空間認知能力を獲得できるようになると考えています。

エンタテインメントコンピューティング2008 ベストデモンストレーション賞
2008年度芸術科学会展特別賞
第3回中山隼雄記念財団賞


特許出願中:多次元空間表示システム及びプログラム, 特願2009-101100


実写画像によるポップアップカード生成
popup_pic.jpg本研究では旅先でのスナップ写真などの実写画像を入力としていわゆる飛び出す絵本のようなポップアップカードをつくる手法を提案する.ポップアップカードは グリーティングカードやメッセージカードとして現在でも広く使われているが,構造上の制約が厳しく制作には長年の経験と試行錯誤が必要である.しかし,提 案する手法を実装したシステムを用いることによって誰でも手軽にポップアップカードを作成することができるようになる.

加納崇光,宮下芳明. 実写画像によるポップアップカード生成, 情処研報2008-HCI-129 Vol.2008, No.79, pp.15-20, 2008.

二人酒:「一緒に飲んでいる感覚」を実現するビデオチャットを目指して

これは「一緒に飲んでいる感覚」を実現すべくビデオチャットを拡張するという試みで、ビアサーバーを制御して遠隔でもお酌を実現し、また一方でヘッドセットに取り付けたアルコールセンサーで呼気中アルコール濃度を計測し、それにもとづいて顔に赤面エフェクトをかけて酔いの状況を伝えやすくするというものです。

寺田知矢, 宮下芳明. 二人酒:「一緒に飲んでいる感覚」を実現するビデオチャットを目指して, インタラクション2008 CD-ROM予稿集, 2008.


文字認識「する側」と「される側」を歩み寄らせるインタフェース

くせ字マップ

インタラクション2008 インタラクティブ発表

篠原祐樹, 宮下芳明. 文字認識「する側」と「される側」を歩み寄らせるインタフェース, インタラクション2008論文集, 2008   デモムービー

 HCI研究会 128

 篠原祐樹, 宮下芳明. 文字認識における「歩み寄りインタフェース」の試作と検証, 情処研報2008-HCI-128/2008-MUS-75,Vol.2008, No.50, 2008.

 「い」と「り」など根本的に文字の形状が似ているため,文字認識の過程においてコンピュータが苦労する場合があり認識率はどこかで頭打ちとなってしまう.そこで,コンピュータが人間に合わせきれない部分だけ人間が譲歩する......こうした「歩み寄り」こそが必要であるという考えのもと,文字認識のプロセスにおいてコンピュータと人間が相互に歩み寄り,お互いの負担が少ないかたちでコンセンサスを得るため,コンピュータが認識に苦する文字について,認識されやすいように人間側が書きぐせを修正していくシステムを提案する.



ニコニコ動画における映像要約とサビ検出の試み
ウェブサービス「ニコニコ動画」でのコメントをアノテーション付与と捉え,このコメントを量的に評価したときに,それによって映像コンテンツにおける最も重要な箇所(いわば動画におけるサビ)の判別や映像要約にどれくらい応用可能なのかを検証すべく,様々なジャンルの映像に対して評価を行ったものである.

青木秀憲,宮下芳明. ニコニコ動画における映像要約とサビ検出の試み, 情処研報2008-HCI-128/2008-MUS-75,Vol.2008, No.50, pp.37-42, 2008.