3DCG,2.5D,4D
Light Brake Effect: 光が減速した世界

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「光速に近い速度で動くオブジェクト」におけるCG表現について検討し,CG の代表的なレンダリング技法であるレイトレーシングのアルゴリズムを拡張し,光線追跡時に描画対象となる仮想世界の時間を逆向きに進行させることによって光の速度を鑑みたCG描画ができるシステムを実装した.そして,このシステムで光速を実世界より遅く設定すると,オブジェクトの動きを誇張する映像効果「Light Brake Effect」が発現することを確認した.この特殊な世界では,高速に移動するオブジェクトに対して伸縮や遅延が起こり,その影にも影響が及ぼされるため,動きを誇張するエフェクトとして効果的であると考えられる.

秋山弘貴、宮下芳明.Light Brake Effect: 光が減速した世界,第15回エンターテインメントコンピューティング研究会.

主観的輪郭を用いたラッピング支援
プレゼントやギフトを贈るときは箱に詰め,包装紙できれいに包みあげてから相手に贈るのが一般的である.ラッピングには技術と経験が必要となるが,長年,包装業務をおこなってきた経験者でさえ失敗することがある.
初心者の場合,包装紙を折るという動作に対して未熟な部分があるが,これらは経験とともに技量が増し,経験者が失敗することはほとんどない.
一方で包装紙や包むものの大きさを見誤るという失敗は経験を積んでも克服することはできない.
そこで,ラッピング経験者を支援対象として,大きさの見誤りによる失敗を減らすために,折り線を提示した包装紙を出力するシステムの研究開発を行う.この折り線はラッピングする際に正しい位置を示すためのもので,折り方を知らない初心者を支援するためのものではない.
本研究では,販売店などで実際に行われているラッピング方法の展開図を用いてモデル化し,ラッピングすべき対象物が包装可能か判定する手法を提案する.
また、主観的輪郭を用いて「包み手にとってわかりやすく」「もらう人にとって気付きにくい」折り線の提示し、実際にユーザがラッピングをする際に,正しい位置からずれていると容易に判断できる包装紙の設計方法についても提案する.

加納崇光,宮下芳明. 主観的輪郭を用いたラッピング支援, インタラクション2010論文集, pp.173-176, 2010.




不可能立体のレイトレーシング

本研究では,不可能立体を含むシーンをレイトレーシング法を用いてレンダリングすることによって写実的な画像を生成する手法を提案する.また,モデリングからレンダリングまでの一連の作業を行うことの出来るシステムを制作し,ユーザが簡単かつ効率的に不可能立体の表現が行える枠組みを構築する.

篠原祐樹, 宮下芳明. 不可能立体のレイトレーシング, インタラクション2009論文集, 2009.

篠原祐樹, 宮下芳明. 不可能立体の写実的表現手法の提案, 情処研報2009-HCI-132, Vol.2009, No.19, pp.95-102, 2009.

篠原祐樹. 不可能立体の写実的表現手法の提案, 未踏IT人材発掘・育成事業 2008年度下期 未踏ユース, 2009.

未踏ソフトウェア事業では,誰でも不可能立体のモデリングができる使いやすいインタフェースを実装し,さらには,3Dモデリングソフト,メタセコイアのファイルを読み込んで「不可能立体化」できる機能や,これまでのモデリングできなかった不可能立体の作成も実現しました.立体視出力にも対応し,3Dテレビのためのコンテンツとしても活用できます.(最下部映像)

4-Danmension:デュアル断面図による4次元空間の表現
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宮下芳明,青木秀憲,篠原祐樹. 4-Danmension:デュアル断面図による4次元空間の表現,エンタテインメントコンピューティング2008論文集, pp.157-158, 2008.

宮下芳明.4次元空間を2枚の平面で眺め、エンタテインメントへ応用, イノベーション・ジャパン2009 -大学見本市, 2009年9月18日(発表予定)

 4-Danmensionは、4次元空間を可視化する新しい手法です。
既存手法は選択された3軸を用いたものばかりでしたが、本システムは2断面を用います。
具体的には、4次元の自機座標を通るX-Y平面、Z-W平面を左右の画面に映します。
 これにより、エンタテインメント性のみならず、高次元のデータ閲覧も行える空間認知能力を獲得できるようになると考えています。

エンタテインメントコンピューティング2008 ベストデモンストレーション賞
2008年度芸術科学会展特別賞
第3回中山隼雄記念財団賞


特許出願中:多次元空間表示システム及びプログラム, 特願2009-101100


実写画像によるポップアップカード生成
popup_pic.jpg本研究では旅先でのスナップ写真などの実写画像を入力としていわゆる飛び出す絵本のようなポップアップカードをつくる手法を提案する.ポップアップカードは グリーティングカードやメッセージカードとして現在でも広く使われているが,構造上の制約が厳しく制作には長年の経験と試行錯誤が必要である.しかし,提 案する手法を実装したシステムを用いることによって誰でも手軽にポップアップカードを作成することができるようになる.

加納崇光,宮下芳明. 実写画像によるポップアップカード生成, 情処研報2008-HCI-129 Vol.2008, No.79, pp.15-20, 2008.